「恋音」は、wav等の音声ファイルを入力して、音声の周波数解析を行って、結果をピアノロール形式で表示するソフトです。
「恋声」にも、TD-PSOLA方式を選択すると、ピアノロール形式でピッチを表示できる機能があります。でも、「恋声」のTD-PSOLA方式では単音の音声しか正しいピッチを表示できません。複数の音が混ざった音声でそれぞれのピッチを抽出することは、実はすごく難しいことなのです。そのようなことは時間軸上での解析では無理で、周波数軸上での解析が必要になります。しかし周波数解析を行っても、含まれている周波数は分かりますが、その中から実際に発音しているピッチを調べるのは結構難しいです。というのは、C1のドの音を出している場合にはC1が正しいピッチになりますが、その倍音も同時に発生して、C2(2倍音),G2(3倍音),C3(4倍音),E3(5倍音),G3(6倍音),Bb3(7倍音),C4(8倍音),・・・と多数の周波数成分が含まれてしまうからです。そこに、別の音程が加わると更に複雑になります。でも、それらを知った上で周波数の時間変化のグラフ(これをスペクトログラムと言います)を見ると、ある程度はどの線がピッチ(基本周波数)を表しているかは分かります。音が多数重なっている場合には、専門家でないとそのすべての音を言い当てることをは困難ですが、スペクトログラムを見ると素人でもすべての音を目で見ることができます。「恋音」はそのようなことを手助けするソフトです。
【主な機能】
・Wav等の音声ファイルを入力してピアノロール形式で含まれる周波数の音程を表示する
・EcoDecoTooLを利用してmp3/mp4/aac/flv等のファイル入力も可能
・音声を同時に再生できる
・画面をクリックするとその音程の音を出力する(MIDI音源出力)
・画面をダブルクリックすると次のPLAYはその位置から再生する
・テンポ(BPM)、拍子の自動推定
・グラフィックイコライザー(EQ)機能
・ピッチ表示(単音のみ有効)
・TD-PSOLAによるピッチ、フォルマントの変換(単音のみ有効)
・線形予測法によるフォルマント表示
「恋音」の表示画面
最新版 Version 0.89 2013年12月1日更新
・有効期限をなくしました。
・32bit版、64bit版を同梱しました。
「恋音」のダウンロード (3,000,006 バイト)
WindowsXP専用版のダウンロード (1,137,918 バイト)
「恋音」は実はあっきーさん
作の「WaveTone」というソフトのリスペクトです。音声や楽器のフォルマント解析の研究にぜひ自分でこの
ようなソフトを作ってみたかったので、あっきーさんにアルゴリズムを教えてもらって作ってみました。(プログラ
ミングの勉強にもなった。)
親切に教えて下さったあっきーさんに深く感謝いたします。
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