恋音


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ピッチ解析・変換

 ひとつの音(単音)からなるWAVファイルであれば、音程(ピッチ)を解析することができます。ピッチ検出は「恋声」と同様にTD-PSOLA法で行います。

 のアイコンをクリックして下さい。そうすると、以下の画面が表示されます。

 まず最初に、「ボーカルの音域」の設定を行って下さい。ボーカルの最低音と最高音を設定します。
 次に、「Wavを開く」のボタンを押してピッチ解析・変換するファイルを指定して下さい。処理が完了すると、スペクトル上にピッチが赤のラインで表示されます。
 スペクトルと赤のラインを見て、ピッチ検出が適切に行われていない場合には、「ボーカルの音域」の設定を変えて「再実行」のボタンを押して下さい。
 次に、「声の高さと性質の調整」の設定を行って下さい。「Pitch」が声の高さで、「Formant」が声の性質(男声らしさ、女声らしさ)を決定します。
 次に、ツールバーののボタンを押すと、ピッチ・フォルマント変換された音声が出力されます。
 「Pitch」と「Formant」は再生中でも変更できます。
 「最低音」「最高音」の値を変更する場合には、「再実行」が必要です。(変更しても再実行のボタンを押さないと有効になりません。)

 「Wavに保存」のボタンを押すと、ピッチ・フォルマント変換された音声をWavファイルに保存できます。保存するファイル名を指定して下さい。

 「Preset」の中のボタンを押すと、「Pitch」Formant」「最低音」「最高音」を同時に変更することができます。「Reset」は初期状態に、「M→W」は男声から女声に、 「W→M」は女声から男声に変換する標準的な値が入っています。「1」「2」「3」「4」「5」のボタンには自分で値をセットできます。Ctrlキーを押しながらマウスを左クリックすると、 現在の「Pitch」「Formant」「最低音」「最高音」の設定値が保存されます。単にマウスを左クリックして押すと前回に設定した値がセットされます。 (PitchとFormantは再生中にすぐに反映されますが、最低音、最高音は再実行しないと反映されません。)

 ツールバーのを押すと、スペクトルとピッチ検出の解析結果を保存できます。
 から、前回ピッチ検出した.moeファイルを読み込むと、自動的に「ピッチ解析・変換」画面が表示されます。

 「閉じる」を押すと、ピッチ解析したデータは消えてしまいます。(再度、のボタンを押しても残っていません。)
 新しいWavファイルを開く場合には、「閉じる」を押してこの画面を消してから、再度のボタンを押して下さい。
 

 解析結果の例を示します。

 解析したピッチは必ずしも正しくはありません。間違いは音が弱くなっている部分に特に多いです。 音の強弱を知るにはのアイコンを押して音の時間軸の波形を表示させると分かりやすいです。